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コシノヒロコ展で見た「時空を超えるスペクタクル」の正体

🎙️音声配信「外見哲学ラジオ|ヒロコの本音」第6回
今回のテーマは、
「コシノヒロコ展で見た『時空を超えるスペクタクル』の正体」です。
毎週金曜日21時配信。
Spotify・Apple Podcasts・スタンドFMでお聴きいただけます。
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この記事でわかること

 

  • コシノヒロコ展で感じた
    「時空を超えるスペクタクル」の正体
  • 89歳のファッションデザイナーが
    今も挑み続ける理由
  • 日本文化の両極端
    (侘び寂びと絢爛豪華)の面白さ
  • 森英恵さんとコシノヒロコさんの
    表現の違い
  • 展覧会から受け取れる、
    自分のファッション観への問い

 

 

89歳の作品が今もなお攻め続けていた

 

89歳の作品が、今もなお攻めている――。
そんな展覧会に足を運んできました。

東京都現代美術館で開催されていた
「コシノヒロコ展」。
先日会期を終えましたが、
時間が経つほどに余韻が深まる展覧会でしたので、
記録として書き残します。

行く前は「アバンギャルドなデザイナーの回顧展」
くらいのイメージでした。

けれど見終わったあと、
想像とはまったく違うものを
受け取って帰ってきたのです。

 

 

服の枠を超えた「まとうアート」の展覧会

 

まず驚いたのは、
絵画の展示がとても多いこと。

コシノヒロコさんは、
もともと絵描きになりたかった方。
その原点があるからでしょう。

会場を歩いていると、
これは服の展覧会というより
「まとうアート」の展覧会だと感じました。

服という枠に収まらない、
キャンバスの延長線上にあるような
作品ばかりだったのです。

 

 

時空を超えるスペクタクルの正体

 

服は、オートクチュールに近づくほど
「思想」や「哲学」になっていきます。

けれどコシノヒロコさんの作品は、
その物差しを凌駕していました。
時空間を超越したパワーとしか
言いようがない何かが、
そこにあったのです。

その正体を考え続けて、
ある地点で腑に落ちました。

原体験にある、
お父様に連れられて通った
歌舞伎や日本の伝統芸能。
それが根っこにあるのです。

今も長唄を続けていらして、
アバンギャルドなイメージの奥に、
日本文化が色濃く息づいている。

 

 

日本文化の両極端――侘び寂びと絢爛豪華

 

ここで感じたのが、
日本文化はとても両極端だということ。

侘び寂びのミニマリズムか、
歌舞伎的な絢爛豪華か。

ファッションで言えば、
コムデギャルソンやヨウジヤマモトが
ミニマリズムの極地。
コシノヒロコさんは、
まさにその対極にいる方です。

同じルーツから、
これほど正反対の表現が生まれる。
本当に興味深いですよね。

 

 

森英恵さんとの違い――洋に対峙する力強さ

 

以前番組で触れた森英恵さんもそうですが、
コシノヒロコさんもまた、
日本人デザイナーとしての
強烈なアイデンティティを持つ方です。

けれど表現の仕方はまったく違っていて、
洋の文化に寄せるのではなく、
洋に真っ向から対峙するかのような
力強さを感じました。

その対峙のスタイルが、
年代を追うごとに洗練されていく様子が、
時系列の作品からありありと見えてきます。

これこそ、
展覧会というものの意義だと感じました。

 

 

アートディレクションと言葉遊びの妙

 

アートディレクションも素晴らしく、
スタジオKIGIさんが手がけていらっしゃいました。

撮り下ろしのビジュアル、
服に触れられる仕掛け、
子供向けファッションショー、
長唄の会など、
見せ方の工夫がたくさん。

中でも惹かれたのが展覧会のタイトル。
「新説/真説、(UN)KNOWN・ヒロコ・コシノ」

韻を踏みながら意味も重なるコピーで、
言葉のリズムまでデザインされている感覚に、
思わず唸ってしまいました。

 

 

一番素晴らしい作品は、ご本人でした

 

そして何より、
この展覧会で一番素晴らしい作品だと
感じたのは――
コシノヒロコさんご本人でした。

89歳とは思えない美しさとパワフルさで、
若い頃のお写真よりも今の方がずっと素敵。

「未来に恩返しを」という思いで、
子供たちへのプロジェクトも
数多く手がけていらっしゃる。

その生き様そのものが、
ご本人の外見にもにじみ出ているのだと
感じました。

 

 

展覧会から受け取った、自分に問い直すTips

 

会期は終わりましたが、
この展覧会が投げかけていた問いは、
今も色褪せません。

観に行かれた方は思い出しながら、
行けなかった方もぜひこの問いを
自分に投げかけてみてください。

自分は侘び寂びのミニマリズムと、
歌舞伎的な絢爛豪華、
どちらに心が動くタイプか。

そして「もし1着もらえるなら、
コシノヒロコさんの作品の中で、
どれを着てみたいか、
誰に着せてみたいか」
と妄想してみる。

自分がどんな装いに惹かれるのか、
自分のファッション観を知る、
とてもいい機会になります。

コシノヒロコさんの作品世界は、
写真集や記憶の中で
何度でも味わい直せるものです。

 

 

まとめ

 

  • コシノヒロコ展は服の枠を超えた
    「まとうアート」の展覧会だった
  • 時空を超えるスペクタクルの正体は、
    歌舞伎や長唄など日本の伝統文化にあった
  • 日本文化はミニマリズムと絢爛豪華という
    両極端を持ち、コシノヒロコさんは
    後者の極地にいる方
  • 森英恵さんとは違い、洋に真っ向から
    対峙する力強さがあった
  • この展覧会で一番素晴らしい作品は、
    89歳のご本人そのものだった

 

 

よくある質問(FAQ)

 

Q1. コシノヒロコ展はいつ、どこで開催されていましたか?

A1. 東京都現代美術館で、
7月26日まで開催されていました。
会期は終了していますが、
展覧会を通して感じた
「まとうアート」の世界観や、
日本文化の奥行きは、
今も余韻として残るものです。

Q2. コシノヒロコさんと森英恵さんの表現の違いは何ですか?

A2. どちらも日本人デザイナーとしての
強いアイデンティティを持つ方ですが、
森英恵さんが洋の世界に
日本の美を溶け込ませたのに対し、
コシノヒロコさんは洋の文化に寄せるのではなく、
洋に真っ向から対峙するかのような
力強さで表現されていました。

Q3. 展覧会に行けなくても、自分のファッション観を知る方法はありますか?

A3. あります。
侘び寂びのミニマリズムと
歌舞伎的な絢爛豪華、
どちらに自分の心が動くかを
問いかけてみてください。
また「もしコシノヒロコさんの作品を
1着着るなら、どれを選び、
誰に着せたいか」と妄想してみるのも
おすすめです。
自分の外見哲学が自然と見えてきます。

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